アメリカの大手IT企業、アップルのティム・クックCEOは、ベルギーで行った講演で、利用者の膨大な個人データを集めているフェイスブックなどを念頭に「これは監視だ」などと痛烈に批判しました。
アップルのティム・クックCEOは24日、ベルギーのブリュッセルで開かれたデータ保護に関する国際会議で講演しました。
この中でクックCEOは「日々の情報から重要な個人データまで集められ、それが軍隊の武器のようにわれわれに向けられている」と述べ、フェイスブックやグーグルなど、膨大な個人データを集めている企業を痛烈に批判しました。
さらに「これは監視だ。大量の個人データは、それを集めている企業を豊かにするために利用されるだけで、われわれを不快にするものだ」と述べ、重ねて批判しました。
そのうえでクックCEOは、EU=ヨーロッパ連合がことし5月に運用を始めた、企業などに個人データの保護を厳しく求める一般データ保護規則=GDPRのような規制をアメリカも導入するべきだという考えを示しました。
クックCEOは、大量の個人データを流出させたフェイスブックなどを批判してきましたが、今回は、これまでにない厳しい言葉だったとして注目されています。
-- NHK NEWS WEB