先月の台風で被害を受けた梨を材料に使ったレトルトカレーが完成し、滋賀県竜王町で販売と試食会が行われました。
滋賀県竜王町では、先月の台風21号による強風の影響で、町内にある梨園の梨が6割から7割ほど落下する被害が出ました。
地元の農産物を販売している町内の道の駅が、これらの梨の活用方法について大津市の食品メーカーに相談したところ、拾い集められたおよそ600キロの梨をメーカーが買い取り、レトルトカレーの新商品を開発しました。
梨の味を際立たせるため、具材は梨とたまねぎのみで、梨のほのかな甘みと香りがあるカレーに仕上がったということです。
24日は、販売開始にあわせて道の駅で試食会が開かれ、買い物に訪れた人たちは梨入りのカレーと聞くともの珍しそうに試食品を手に取り、味を確かめていました。
食品メーカーの井上修司代表取締役は「傷ついた梨を見たときは落胆しかなかったが、農家の思いを商品化できたので1人でも多くの人に味わってほしい」と話していました。
このレトルトカレーは、竜王町内の2つの道の駅と大型商業施設で、5000個が販売されるということです。
-- NHK NEWS WEB