近所にスーパーなどがなくふだんの買い物に困っている、いわゆる「買い物弱者」の高齢者が都市部でも増えています。こうした中、コンビニ最大手のセブン−イレブン・ジャパンは、東京都内で商品を車で販売する「移動コンビニ」のサービスを始めました。
セブン−イレブンが「移動コンビニ」を始めたのは、東京・練馬区にある光が丘団地で、食品や日用品などおよそ150種類の商品を載せた軽トラックが週に2日訪れて、営業します。
今から40年ほど前に開発されたこの団地では、住民の高齢化が進んで、いわゆる「買い物弱者」が増えていて、初日の25日は高齢者らが次々に訪れ、パンや総菜などを買い求めていました。
85歳の女性は「足の状態が悪く、必要な物は、娘に頼んで買ってもらっていました。自分で買い物できるのはうれしいです」と話していました。
セブンーイレブンが移動コンビニのサービスを都内で行うのは今回が初めてで、コンビニ大手ではローソンやファミリーマートも一部の地域で展開しています。
セブンーイレブンの岩本洋樹さんは、「都内でも、団地の住民の高齢化が進むなど移動コンビニのニーズは高まっている。自治体とも連携しながらサービスを広げていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB