10年後をめどに成田空港に3本目の滑走路を建設する計画をめぐって、空港会社は、必要な用地の買収に向けてこれまでにおよそ8割の土地について地権者の同意が得られたことを明らかにしました。
成田空港では国際空港としての競争力を強化するため、10年後をめどに3本目の滑走路を建設するなどの拡張工事が計画されていて、成田空港会社の夏目誠社長は25日の定例の記者会見で、計画の進捗(しんちょく)状況を公表しました。
それによりますと、拡張には民間の用地730ヘクタールの買収が必要で、空港会社ではことし5月から地権者との交渉を本格化させた結果、これまでにおよそ8割に当たる560ヘクタールの土地について地権者の同意が得られたということです。
夏目社長は「計画は順調に進んでいると捉えている。今後も地権者に丁寧な説明を重ね、できるだけ早く理解を得たい」と述べました。
空港会社では、同意書の取得と並行して環境保全策をまとめるなど国が定める必要な手続きを行ったうえで、実際に用地の買収を始めるということです。
-- NHK NEWS WEB