アメリカのトランプ大統領が私用の携帯電話で会話した内容が中国に盗聴されていると伝えられたことについて、中国外務省の報道官はアメリカの映画賞を持ち出し、「アカデミー賞の脚本賞を受賞することを全力で競いあっている」と述べ、作り話だと否定しました。
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズの電子版は24日、複数の政府関係者の話として、トランプ大統領が私用の携帯電話で友人と会話している内容が中国に盗聴されていると伝えました。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は25日の記者会見で、「アメリカのある人たちは、アカデミー賞の脚本賞を受賞することを全力で競いあっている」と述べ、アメリカの映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞を持ち出し、作り話だと否定しました。
そして、ニューヨーク・タイムズの報道を「みずからのフェイクニュースの証拠を増やすだけだと知るべきだ」と批判しました。
そのうえで、トランプ大統領がiPhoneの携帯電話を使用していたとされていることを念頭に、「心配ならファーウェイの携帯電話を使えばいい」と皮肉まじりに中国メーカーの携帯電話を勧めていました。
-- NHK NEWS WEB