大手IT企業のグーグルは、この2年間でセクハラを理由に48人を解雇したことを明らかにし、アメリカを代表する企業でセクハラが横行していることに衝撃が広がっています。
アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズは25日、裁判記録や従業員の証言などをもとに、スマートフォン向けの基本ソフト「アンドロイド」の「生みの親」といわれるグーグルの元幹部の男性が2014年に退職したのはセクハラが理由だったと報じました。
元幹部には9000万ドル、日本円でおよそ100億円が退職金として支払われたと伝えています。
これを受けて、グーグルのスンダー・ピチャイCEOは従業員に宛てたメールで、「記事を読むのはつらかった」とコメントしましたが、報道の内容は否定しませんでした。
そのうえで、グーグルは、これとは別にセクハラを理由にこの2年間で48人を解雇し、このうち13人は上級の管理職だったことを明らかにしました。退職金は支払っていないということです。
ピチャイCEOは「安全で、誰もが受け入れられる職場環境を確実に作るため非常に真剣に取り組んでいる」と強調していますが、アメリカを代表する大手IT企業でセクハラが横行していることに衝撃が広がっています。
-- NHK NEWS WEB