安倍総理大臣と中国の李克強首相との首脳会談は日本時間の正午すぎに終わりました。会談で、両首脳は、国際標準に合致し、第三国の利益となる企業間協力の推進や、技術革新や知的財産に関する新たな対話の立ち上げで合意したものと見られ、このあと、会談の成果を発表することにしています。
日本の総理大臣として7年ぶりに中国を公式訪問している安倍総理大臣は、日本時間の午前11時すぎから李克強首相との首脳会談に臨み、正午すぎに終わりました。
会談の冒頭、李首相は「双方が四つの政治文書の諸原則を踏まえて、引き続き歴史をかがみとし、未来に向かうとの精神に基づいて、両国関係を長期的に発展させ、ウインウインを実現していきたい。特に経済貿易協力は新たな段階に押し上げていきたい」と述べました。
これに対し、安倍総理大臣は「競争から協調へ、日中関係を新たな時代へと押し上げていきたい。今回の私の訪中から習近平主席の日本訪問と、ハイレベルの往来を間断なく続けていくことによって、さらに日中関係を発展させていきたい」と述べました。
会談で、安倍総理大臣は、両国関係発展のための新たな原則として、「競争から協調」、「脅威ではなくパートナー」、そして「自由で公正な貿易体制の発展」の3つを提案したものと見られます。
そして、国際標準に合致し、第三国の利益となる企業間協力の推進や、技術革新や知的財産に関する新たな対話の立ち上げでも合意したものと見られます。
このあと、両首脳はそろって成果を発表することにしているほか、安倍総理大臣は夕方からは習近平国家主席との首脳会談に臨みます。
-- NHK NEWS WEB