りんごの表面に浮世絵などのさまざまな絵を浮かび上がらせた「絵入りりんご」の出荷作業が、青森県弘前市で行われました。
「絵入りりんご」は、りんごが色づく前に絵の印刷された特別なシールを貼って栽培することで、その部分だけ白く浮かび上がらせるものです。
シールを開発した弘前市の農業資材メーカー「佐藤袋店」では、毎年、市内の生産農家に「絵入りりんご」の栽培を依頼し、総理大臣官邸のほか、日仏交流の取り組みの一環としてベルサイユ宮殿などにも贈っています。
ことしは合わせて21種類の絵入りりんごが作られ、日本とフランスの友好160周年に合わせて、パリで活躍した画家の藤田嗣治や浮世絵に影響を受けたフランスの画家、ロートレックの作品が描かれたりんごなども作られました。
25日はことしの出荷作業が行われ、担当者たちが一つ一つ丁寧に段ボールに詰めていきました。
農業資材メーカーの佐藤義博社長は「ことしは台風などで栽培に苦労した分、無事に出荷できてうれしいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB