26日の日中首脳会談に合わせて、中国の北京でおよそ1400人の企業関係者らが参加する経済フォーラムが始まり、世耕経済産業大臣は、日中の民間企業が第三国の市場で協力することに期待を示しました。
東南アジアなど第三国での経済協力を話し合う「日中第三国市場協力フォーラム」は、26日の日中首脳会談に合わせて、日本時間の午前10時すぎから北京の人民大会堂で始まり、両国の企業や政府関係者らおよそ1400人が出席しています。
冒頭、中国・国家発展改革委員会の何立峰主任は「両国の産業構造は相互に補完性があり、ともに対外投資大国でもある。第三国市場を展開するには最強の組み合わせだ」と述べました。
これに対して、世耕経済産業大臣は「国際的な基準にのっとって事業を実施することで、日中両国とプロジェクトの対象国すべてが利益を得ることができる」と述べ、期待を示しました。
また、経団連の中西会長は「経済面での関係発展という方向性をしっかりとさせるためにも、良好で安定した政治・外交関係が最も大事だ。両国首脳によるハイレベルな往来の発展を大いに期待している」と述べました。
フォーラムではこのあと、安倍総理大臣と李克強首相がスピーチし、タイ東部にある経済特区での都市開発や、ヨーロッパでの洋上風力発電への投資など、日中の企業間を中心に合わせて52のプロジェクトで協力文書が交わされる見通しです。
-- NHK NEWS WEB