水玉などを用いた色鮮やかな作品で世界的に高い評価を受けている前衛芸術家、草間彌生さんの偽物の作品を使った展示会が中国各地で開催されていたことがわかり、草間さんの代理人は、展示会の企画会社などに対し、法的手続きをとることを検討しています。
草間彌生さんの代理人を務める小野寺良文弁護士によりますと、草間さんの偽物の作品、十数点を使った展示会が、先月から中国内陸部の湖南省長沙で開かれ、日本円で1人1000円ほどの入場料を取っていたことがわかりました。
このため、展示会の主催者側に著作権を侵害しているなどとして警告したところ、期間途中にもかかわらず25日になって開催を中止したということです。
草間さんの偽物の作品を使った展示会は、上海でも先月から開催されていましたが、草間さん側が警告したあと、今月、中止となったということです。
さらに、同様の展示会は、ことし4月以降、広東省広州などでも開催されていたということで、草間さんの代理人は、著作権侵害や中国の法律に違反しているとして、企画した会社などに対して、刑事と民事の両面で法的な手続きをとることを検討しています。
-- NHK NEWS WEB