JR鳥取駅の駅員が、地元の町議会が視察で利用する特急列車の指定席の予約を誤って取り消し、その代わりに自由席に荷物を置くなどして議員たち8人分の座席を確保していたことがわかりました。JR西日本は「お客さまへの不公平な対応で再発防止に努めたい」と話しています。
JR西日本によりますと、鳥取駅の50代の駅員が、旅行会社を通じて八頭町議会の議会事務局から今月18日に鳥取から岡山に向かう特急列車、「スーパーいなば」の8人分の指定席の予約を受けたものの、誤って取り消したということです。
その後、指定席はほかの予約で埋まったため、この駅員は始発駅から乗り込んで、自由席に荷物を置くなどして人数分の座席を確保し、途中の駅から乗ってきた八頭町議会の総務教育委員会の議員ら8人が席を利用したということです。
議員たちは視察に向かうために特急を利用し、自由席に乗り込んだ当時は、ほかにおよそ10人が立ったまま乗車していたということです。
この駅員は「責任を感じてやってしまったが、相手が議員だから席を確保したわけではない」と説明しているということです。
JR西日本は「お客さまへの不公平な対応で申し訳ありません。再発防止に努めたい」と話しています。
乗車した八頭町議会総務教育委員会委員長の高橋信一郎議員は「予約ミスはあとになって知らされた。自由席で不自然だと感じたが座るべきではなかったと反省している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB