石油や鉱物資源が豊富なアフリカで日本企業の進出を後押ししようと、外務省は現地の日本大使館の担当者を一堂に集めた初めての会議を開き、具体的な支援策を検討することにしています。
アフリカは石油や鉱物資源が豊富で、資源の乏しい日本にとって有望な調達先のひとつです。日本企業も権益の獲得に前向きですが、去年、コンゴ民主共和国にある大規模な銅やコバルトの鉱山の権益を中国企業が獲得するなど、日本は出遅れが指摘されています。
外務省は日本企業の進出を後押ししようと、今月17日と18日、南アフリカの首都プレトリアでアフリカの20の国の日本大使館の担当者を集めた初めての会議を開き、具体的な支援策を検討することにしています。会議では、国によっては政情が不安定だったり、民族の関係が複雑だったりすることから、政府内で影響力のある人物との関係構築方法など、実践的な内容を話し合うということです。
日本の大使館は長い間、民間企業の支援には慎重で、国と企業が一体となって資源の権益獲得に乗り出す中国などに遅れをとるケースが目立っていました。
外務省経済安全保障課の高橋美佐子課長は「日本の高い技術と投資がアフリカ側のニーズと結びつくと、双方にとって意味のある成果になる。何をすれば大きな成果になるか議論したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB