大手電機メーカーの「富士通」は、現在よりも通信速度が10倍程度速くなる次世代の通信規格「5G」向けの基地局の開発で、スウェーデンの通信大手「エリクソン」と提携すると発表しました。
次世代の通信規格「5G」は、日本では携帯電話大手3社が来年から試験的に導入する方針で、メーカーは新たな基地局の開発を急いでいます。
こうした中、大手電機メーカーの富士通は、スウェーデンの通信大手のエリクソンと提携し、共同で5Gの基地局の開発を行っていくと発表しました。
イギリスの調査会社「IHSマークイット」によりますと、エリクソンは、基地局の世界シェアで26.6%と高いシェアを持っている一方、富士通は0.9%です。富士通は今回の提携をきっかけに海外市場のほか、国内でもシェアを広げていきたいとしています。
現在の規格よりも通信速度が10倍程度速くなる5Gは、自動運転やIoTなどが普及する時代に産業インフラになることが期待されています。このため、基地局の更新する時期を狙ってシェアを拡大しようと、NECも今月24日、韓国の「サムスン電子」との提携を発表しています。
-- NHK NEWS WEB