26日のニューヨーク株式市場は、IT関連企業の業績見通しをきっかけに、景気の先行きに対する不透明感が強まり、ダウ平均株価は、前日に比べて一時、500ドル以上下落するなど、終日、荒い値動きとなりました。
26日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて296ドル24セント安い2万4688ドル31セントでした。
この日の取り引きは、前日、決算発表を行った大手IT企業のアマゾンが、年末商戦を含む今後の売り上げについて市場予想を下回る見通しを示したことなどから、中国との貿易摩擦への懸念も加わって、再び、景気の先行きに対する不透明感が強まり、売り注文が広がりました。
ダウ平均株価は、前日に比べて500ドル以上、下落したあと、400ドル以上、値を戻すなど、荒い値動きとなりました。
また、外国為替市場では、リスクを避けようという動きから円が買われ、円相場は、一時、1ドル=111円台前半まで円高ドル安が進みました。
市場関係者は「株価の調整が行き過ぎているのではないかとして一部で買い戻す動きも出たが、力強いものではなかった。投資家心理としては、マイナスの要因に目が向くようになっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB