東海北陸地方では、積雪や路面の凍結による車のスリップ事故が相次ぎました。
警察によりますと、東海北陸の7つの県では15日夕方までに雪によるスリップが原因と見られる事故が合わせて369件に上っていて、2人が死亡、14人がけがをしました。
このうち、名古屋市港区の国道では15日午前1時すぎ、道路の凍結防止剤を散布する建設会社の車両に乗用車が追突し、乗用車に乗っていたいずれも21歳の男女2人が死亡したほか、追突された車両に乗っていた男性作業員2人が軽いけがをしました。
また、岐阜県海津市では15日午前6時半すぎ、トラックが池に転落しているのが見つかり、運転していた48歳の男性が死亡しました。警察は雪によるスリップか視界不良で誤って転落した可能性もあると見て調べています。
一方、歩行中に転倒したり、雪かきの作業中にはしごから落ちたりしてけがをした人も相次ぎました。NHKが各地の消防などに確認したところ、15日午後5時現在、東海北陸の7県で合わせて75人がけがをしました。
このうち、福井県勝山市では午前10時半ごろ、トラクターを使って自宅近くの除雪をしていた52歳の男性が5メートル余り下の川に転落しました。警察によりますと、男性はろっ骨を折るなどの大けがをしました。
また、岐阜県郡上市では午前9時ごろ、40代の女性が自宅前に積もった雪で足を滑らせて転倒し、左足の骨を折る大けがをしました。気象台は引き続き路面の凍結や落雪などに十分に注意するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB