ユネスコの「エコパーク」に登録されている静岡市北部の南アルプスの山中で、生ゴミや焼却灰が放置されていることが静岡市の調査でわかりました。市では、廃棄物処理法違反の疑いもあるとみて詳しく調べることにしています。
静岡市廃棄物対策課によりますと、今月24日、静岡市北部の南アルプスでゴミが違法に投棄されていると市に情報が寄せられ、これを受け市の担当者が25日、調査したということです。
その結果、静岡市葵区田代にある市が所有する山小屋、「椹島ロッヂ」から北に2.3キロほど離れた林道沿いに、生ゴミや何かを焼却したあとの灰が縦4メートル、横5メートルの範囲で放置されているのを確認したということです。
静岡市北部が含まれる南アルプスは、固有な動植物が多く生息する豊かな自然があるなどとして、4年前、ユネスコのエコパークに登録されています。
生ゴミや焼却灰が見つかった土地の所有者は分からないということですが、許可を得ていない場所にゴミなどを投棄することは廃棄物処理法で禁じられているということです。
市は、廃棄物処理法違反の疑いもあるとみて今後、土地の所有者を確認するとともに「椹島ロッヂ」の管理を委託している島田市の会社などに話を聞くなどして詳しく調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB