先月発足した新しい官民ファンドの「産業革新投資機構」は、投資の第一弾として、最先端のバイオ医薬品などを開発するアメリカのベンチャー企業に投資するファンドを立ち上げることになりました。
「産業革新投資機構」は、それまでの「産業革新機構」を再編する形で発足した新たな官民ファンドで、2兆円規模の投資能力を持っています。
機構の下にいくつかのファンドを持って、優良なベンチャー企業に投資する仕組みで、今回、その第一弾として、バイオ医薬品などの開発や遺伝子の研究に関連する分野に投資するファンドを立ち上げることになりました。
この分野で先行しているアメリカのベンチャー企業に投資を行い、優秀な技術と人材を、日本の製薬会社や研究機関と結びつけていきたいとしています。
このファンドの投資規模はおよそ2200億円で、1つの企業への投資額はおよそ20億円から30億円となります。
産業革新投資機構の田中正明社長は記者会見で、「アメリカでも決して見劣りしない投資規模だと考えており、日本の製薬業界に還元して競争力を取り戻すことに貢献していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB