料金を一定にせず、需要に合わせてそのつど変える「ダイナミックプライシング」と呼ばれる手法が企業の間で広がっています。
このうち、プロ野球「ソフトバンク」の本拠地、福岡市のヤフオクドームで今月行われたクライマックスシリーズのチケットについて、「ヤフー」は同じエリアにある座席でも料金を変えてインターネット上で販売しました。
AIが販売実績を分析して決めたということで、例えば、ほかの観客に挟まれる席は通路側より需要が少ないとみて1500円程度、安くするなどしました。
このように、需要に合わせて料金を変える手法は「ダイナミックプライシング」と呼ばれ、収益の改善に有効だとして企業の間で広がっています。
大阪にあるテーマパーク、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は来年1月から日々の来場者数を予測して入場料を変えるほか、システム開発会社の「日光企画」もダイナミックプライシングを採用する企業向けのシステムを開発し受注を獲得しているということです。
ダイナミックプライシングはホテルの宿泊料や航空運賃などですでに導入されていますが、同じ商品やサービスでも価格が異なる仕組みが消費者に浸透していくか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB