28日夜、横浜市中心部で路線バスが乗用車に追突しバスの乗客が死亡するなど合わせて7人が死傷した事故で、バスの運転手が事故の直前に意識を失った疑いがあることが会社への取材でわかりました。警察は入院している運転手の容体の回復を待って事情を聴くことにしています。
28日午後9時すぎ横浜市西区桜木町の国道16号線で、神奈川中央交通の路線バスが赤信号で停車していた乗用車に追突し、乗用車ははずみで前にとまっていた別のバスに衝突しました。
この事故で、最初に追突した路線バスの乗客の若い男性が死亡したほか、路線バスの50歳の運転手や乗客ら6人が重軽傷を負いました。
運行会社によりますと、バスの運転手と事故の直後に連絡を取った際の話の内容などから、この事故について「現場の200メートルほど手前にあるバス停付近を走行中に運転手が意識を失って事故を起こした」と国土交通省に報告したということです。
この運転手は、会社に入って17年のベテランドライバーで、会社の健康診断でこれまでに異常は確認されていないということです。
28日は朝から乗務し、2回休憩を取って運転を続けていたということです。
また、警察によりますと、バスは現場の手前でも鉄道の高架の柱に衝突していたということです。
死亡した乗客の男性は、バスの運転席の真後ろに座っていたということで、警察は男性の身元の確認を急ぐとともに入院した運転手の容体の回復を待って事情を聴くことにしています。
-- NHK NEWS WEB