山口県周防大島町と本州側を結ぶ橋に貨物船が衝突し、大規模な断水となって29日で1週間です。断水は復旧のめどが立たず、橋は大型車などの通行が制限されているため、暮らしや地元経済への影響が広がっています。
周防大島町では今月22日、本州側の柳井市と結ぶ大島大橋に外国船籍の貨物船が衝突して送水管などが破断し、事故から1週間たった29日もほぼ全域のおよそ9000世帯で断水が続き、生活用水が不足しているほか、観光や宿泊の施設は休業を余儀なくされています。
町は県内の自治体などから支援を受けて29日も町内9か所で給水を続けているほか、対岸の柳井市や岩国市などでは入浴施設を無料で開放している所もあります。
町の水道を管理している柳井地域広域水道企業団は来月上旬に給水のための仮設の管を設置するとしていますが、家庭などでの復旧のめどは立っていません。
また、橋は大型のトラックや観光バスなどの通行が制限されているため、町を訪れる観光客が減り、特産のみかんなど農産物や水産物の出荷にも影響が出ています。
橋は29日から総重量8トン以下の車は午後11時から翌日の午前5時までに限って通行できるようになりますが、県は橋桁の応急的な工事をことし12月上旬に終えたいとしていて、完了しだい、制限なく車が通行できるようになる見込みです。
-- NHK NEWS WEB