東京証券取引所は1部や2部など、現在4つある市場の特徴が明確になっていないなどとして、部分的な市場の統合も含めた区分の見直しの検討を進める方針を明らかにしました。
これは東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループが29日、発表しました。
東証では現在、「市場1部」と「2部」のほか、主に新興企業を対象にした「ジャスダック」と「マザーズ」の4つの市場を一般の投資家向けに運営しています。
しかし、それぞれの市場の特徴が明確になっていないことや、「市場1部」の上場基準が低すぎるのではないかといった課題があることから、東証は29日付けで大学教授や弁護士など有識者からなる会議を設け、部分的な市場の統合も含め、区分の見直しの検討を進めるということです。
29日の記者会見で、日本取引所グループの清田瞭CEOは「見直しは簡単な問題ではないが、時間をかけずに論点を整理したい」と強調しました。
-- NHK NEWS WEB