28日、横浜市中心部で路線バスが乗用車に追突しバスの乗客の高校1年の男子生徒が死亡し6人が重軽傷を負った事故で、現場付近には路線バスがブレーキをかけた痕がなかったことが警察への取材でわかりました。運転手は事故の直前に意識を失っていた疑いがあり、警察は入院している運転手の容体の回復を待って事情を聴くことにしています。
28日の午後9時すぎ横浜市西区桜木町の国道で、路線バスが赤信号で停車していた乗用車に追突し、路線バスに乗っていた市内に住む高校1年の秋場璃雄さん(16)が死亡したほか、路線バスの50歳の運転手や乗客ら6人が重軽傷を負いました。
警察によりますと秋場さんは運転席の真後ろの席に座っていて、一緒にバスに乗り通路を挟んで反対側の席に座っていた48歳の母親もろっ骨を折るけがをしました。
路線バスは徐々に車線の左側に近づきながら走行し乗用車に追突しましたが、その後の調べで現場付近にはバスがブレーキをかけた痕がなかったことが警察への取材で新たにわかりました。
また、運行会社によりますと事故について「現場の200メートルほど手前を走行中に運転手が意識を失って事故を起こした」などと国に報告したということです。
警察はバスがスピードを緩めず乗用車に追突した疑いがあるとみて、入院している運転手の容体の回復を待って事情を聴くことにしています。
-- NHK NEWS WEB