29日のニューヨーク株式市場は、米中の貿易摩擦への懸念が再び強まったことから売り注文が増えて、ダウ平均株価は大きく値下がりし、値動きの幅は900ドルを超える荒い展開となりました。
29日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて、245ドル39セント安い、2万4442ドル92セントでした。
この日のニューヨーク株式市場は値下がりしていた銘柄を中心に買い注文が集まり、ダウ平均株価は先週末に比べていったん300ドル以上値上がりしました。
ところが、トランプ政権が中国との首脳会談などが不調に終われば、12月初めには新たな制裁措置を発動するのではないかという一部報道などをきっかけに値下がりに転じました。
値下がり幅は、一時500ドルを超え、一日の値動き幅は900ドル以上という荒い展開となりました。
ダウ平均株価は今月3日に2万6828ドル39セントの史上最高値を記録しましたが、この時に比べ2300ドル以上、率にして9%近く下落したことになります。
市場関係者は「中間選挙をひかえ、貿易摩擦などトランプ政権の政策に注目が集まっている。イギリス政府が、大手IT企業を念頭に新たな税金を課すとした発表も、相場の足を引っ張った」と話しています。
-- NHK NEWS WEB