高松市に本店のある百十四銀行は、渡邊智樹会長が10月末で辞任し相談役に退くと発表しました。辞任の理由は、渡邊会長らが開いた会食の席で女性行員が取引先から不適切な行為を受けたことについて責任を重く受け止めたためとしています。
百十四銀行によりますと、渡邊智樹会長から10月末で代表取締役と会長を辞任したいという申し出があり、28日開いた臨時の取締役会で申し出が受理され、渡邊会長は相談役に退くことになりました。
辞任の理由は、ことし2月に渡邊会長が執行役員とともに取引先と開いた会食で、同席していた女性行員が取引先から不適切な行為を受けたにもかかわらず、制止できなかったことについて責任を重く受け止めたためとしています。
銀行はことし5月にこの件を把握し、内部調査を行った結果、6月に渡邊会長と執行役員は報酬と賞与を減額する処分を受けたということです。
さらにこの件についての弁護士による再調査の結果を踏まえ、10月下旬になって渡邊会長から辞任したいという申し出があったということです。
渡邊会長は昭和49年に百十四銀行に入行し、経営企画部長を経て平成21年から去年3月まで7年余り頭取を務め、去年4月に会長に就任しました。
また、渡邊会長は高松市内の企業でつくる高松商工会議所の会頭なども務めています。
-- NHK NEWS WEB