東京都水道局が発注した浄水場の運転管理業務をめぐり、談合を繰り返していた疑いがあるとして、公正取引委員会は業務を発注した東京都水道局と水処理会社4社を立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、東京都水道局のほか、いずれも東京に本社がある水処理会社の「水ing」「月島テクノメンテサービス」「石垣メンテナンス」と、大阪 北区に本社がある「日本メンテナスエンジニヤリング」です。
関係者によりますと、各社は東京都水道局が発注した金町浄水場や東村山浄水場など7つの浄水場の運転管理業務をめぐり、談合を繰り返していたとして、独占禁止法違反の疑いがあるということです。
水道局が発注したこれらの浄水場の運転管理業務の総額は年間6億円余りに上っていますが、各社は「見積もり合わせ」を行う前に価格などを協議し、事前に受注業者を決めていた疑いがあるということです。
また水道局側から価格に関する情報が事前に漏れていた疑いもあるということで、公正取引委員会は水道局も立ち入り検査し、詳しい経緯を調べています。
東京都水道局は「立ち入り検査を受けているのは事実です。検査には全面的に協力して参ります」とコメントしています。
また水ingも「検査には全面的に協力する」としています。
-- NHK NEWS WEB