中国ではアメリカとの貿易摩擦を背景に、今月、製造業の景況感を示す指数が2か月連続で悪化し、およそ2年ぶりの低い水準となりました。
中国国家統計局は毎月国内のメーカーを対象に景況感を調査し、製造業のPMI=購買担当者景気指数として発表しています。
31日発表された今月のPMIは50.2と、先月より0.6ポイント悪化しました。
指数の悪化は2か月連続で、景気判断の分かれ目となる50は上回ったものの、市場の予想を下回り、おととし7月以来2年3か月ぶりの低い水準となりました。
中でも輸出の先行きを示す指数は、節目の50を5か月連続で下回り、46.9にまで悪化していて、アメリカとの貿易摩擦が激しくなる中、景気の先行きに対する慎重な見方が広がっていることがうかがえます。
業種別に見ても、このところ国内の販売台数が落ち込んでいる自動車メーカーの指数が50を下回るなど、今月の指数は内需・外需とも弱くなっている状況が反映された結果となりました。
-- NHK NEWS WEB