極めて薄いディスプレーを用いることで画面を2つに折りたためるモバイル端末を、中国のベンチャー企業が開発しました。企業は、画面を折りたためる端末は世界で初めての商品化だと説明しています。
このモバイル端末を開発したのは、6年前に創業し、中国の深セン※に本拠を置くディスプレーメーカー、柔宇テクノロジーで31日、北京で発表会を開きました。
画面の大きさは7.8インチと小型のタブレットほどで、2つに折りたたむと、スマートフォンほどに小さくなります。
秘密は、極めて薄い有機ELディスプレーで、20万回以上たたんでも問題はないということです。
柔宇テクノロジーは、これまでも、薄くて曲げられるモニター画面を縫い付けた帽子やTシャツなど、斬新な商品を出していて、たためる端末の商品化は世界で初めてだと説明しています。
この端末、11月1日から予約販売を始め、価格は最も安い機種で8999人民元、日本円で14万円余りだということです。
柔宇テクノロジーの劉自鴻CEOは「大きな画面と携帯性を同時に備えることで、操作のしかたが変わり、ユーザーはまるっきり新しい体験ができるでしょう」と話していました。
※センは「土」偏に「川」
-- NHK NEWS WEB