大手住宅設備メーカーの「LIXILグループ」は、別の会社から招いた、いわゆる「プロ経営者」の社長が退任し、創業家出身の潮田洋一郎氏がトップに就く人事を発表しました。
発表によりますと「LIXILグループ」の瀬戸欣哉社長兼CEOが11月1日付けでCEOを、来年4月に社長職を退任します。
そして経営のトップには、LIXILの前身の会社でトップを務めた創業家出身の潮田洋一郎氏が会長兼CEOに1日付けで就任します。
退任する瀬戸氏は工業用資材の通信販売会社から、2年前、社長に招かれたいわゆる「プロ経営者」で、水回りの事業の強化などを進めていました。
しかし、会社の経営体制をめぐって創業家の潮田氏と意見の食い違いがあったということで、瀬戸氏は会見で「これからのLIXILをどうしていくかの方向性が違ってきた。潮田氏が違う方向を考えているのであれば、対じするよりもそれをやってもらうことがいちばんだなと判断した」と述べました。
一方、潮田氏は「瀬戸氏は私が戻るなら身を引くと代わってくれた。国内事業を盤石にし、M&A=企業の買収や出資も積極的に行いたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB