再来年の東京オリンピック・パラリンピックで懸念される交通の混雑を緩和するため、東京都と組織委員会は、対策を行わなかった場合に予想される道路や鉄道の混雑などをまとめたマップを作成し、企業などに周知することになりました。
この「大会輸送影響度マップ」は31日、東京都と組織委員会が開いた東京大会の輸送を検討する会議で示されたもので、高速道路や一般道路、それに鉄道に分けて作成されています。
このうち、道路のマップは、通常の交通量のデータや、競技会場や時間などを踏まえ、混雑への対策を行わなかった場合に車両の移動時間が通常と比べてどのぐらい増えるかが記載されています。
マップはホームページで公開されていて、都と組織委員会は、内容を順次、更新していくということです。
さらに、今月以降、企業などを対象にした説明会を開き、影響が予想される時間帯に道路や鉄道の利用を避けるなど、対策の検討を働きかけることにしています。
また、31日の会議では、道路や鉄道が混雑することの多い新宿や渋谷、品川などの都内16か所を重点地区にして、渋滞緩和に向けた対策を呼びかけることも決めました。
-- NHK NEWS WEB