日本航空の国際線のパイロットがロンドンで乗務する前日に酒を飲み、出発前に現地の警察の検査で基準を超えるアルコールが検出されたため乗務できなかったことがわかりました。その前の会社の検査では基準を超えていなかったことから、国土交通省は日本航空に詳しい経緯の報告を求めています。
関係者によりますと、日本時間の先月29日、ロンドン発羽田行きの日本航空の旅客機に乗務する予定だった40代の男性副操縦士が、空港のターミナルからバスで機体に向かっていた際、酒のにおいがすることにバスの運転手が気づきました。
通報を受けた現地の警察が検査したところ、副操縦士の呼気から基準を超えるアルコールが検出されたため、乗務できなくなりました。
また、この便は3人のパイロットが乗務することになっていましたが、この副操縦士が乗務できなくなったことで、残りの2人だけで運航していました。
副操縦士は前日に酒を飲んでいましたが、出発前の会社の検査では基準は超えていなかったということで、国土交通省は日本航空に詳しい経緯の報告を求めています。
日本の航空会社では、先月31日も、全日空グループの機長が、乗務前に規定の時刻を過ぎて飲酒していたことが明らかになっていて、運航の安全に対する意識が問われています。
-- NHK NEWS WEB