国の許可を得て体によい効果を表示する特定保健用食品、いわゆる「トクホ」で初めて、肌への効果をうたった商品が発売されることになり、新たな市場を開くことになるか注目されそうです。
この商品は、化粧品大手の「オルビス」が来年1月に発売する粉末状のサプリメントで、「トクホ」のマークとともに「肌の水分を逃しにくくする」と表示しています。
玄米から抽出した成分に肌の潤いを保つ効果があるということで、研究を始めてから国の許可を得るまでにおよそ10年かかったということです。
消費者庁によりますと、国の許可を得て体によい効果を表示する「トクホ」の制度で実際に販売された商品は300件を超えますが、肌への効果をうたった商品は初めてだということです。
小林琢麿社長は「トクホとして肌への効果をうたえる製品は、従来の化粧品やサプリメントと異なる新しい市場に成長すると期待している」と話しています。
加齢やストレスなどで肌の乾燥に悩む人は性別を問わず増えているということで、科学的根拠や安全性の面で国の「お墨付き」を受けた商品の開発や販売の競争が今後激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB