楽天は、新たに参入する携帯電話事業で、KDDIの通信網を利用することなどで提携したと発表しました。
発表によりますと、楽天とKDDIは、携帯電話事業やネット通販の物流などの分野で業務提携したということです。
このうち、楽天が子会社を通じて来年10月にも参入する携帯電話事業については、東京23区、大阪市、名古屋市を除くエリアで、KDDIの通信網を利用するとしています。
楽天は金融機関の借り入れなどでおよそ6000億円を調達して、独自の通信網を整備する方針を明らかにしていますが、2026年まではKDDIの通信網も利用して全国でサービスを始め、第4の携帯電話会社として大手3社に対して価格競争を仕掛けるとしています。
一方、KDDIが来年参入するキャッシュレス決済事業では、楽天が加盟店の展開に協力するほか、ネット通販事業でも、KDDIが、楽天が持つ物流体制を活用するということです。
記者会見で、KDDIの高橋誠社長は「次世代の5Gなどの設備投資を必要とする時代に、双方の資産を利用し合うことが重要だと考えた。楽天とは協力しながら競い合うという新しい概念になる」と述べました。
-- NHK NEWS WEB