国内の自動車市場の活性化が課題となる中、トヨタ自動車は、月々、一定の額を支払えば複数の車を手軽に乗り換えることができる新たなサービスを来年から導入することになりました。
発表によりますと、トヨタは来年1月をめどに東京で「サブスクリプション」と呼ばれる新たなサービスを導入し、全国に順次、拡大させることを検討します。
このサービスは、月々、一定の額を支払えば、高級車ブランドの「レクサス」を含めた複数の車を手軽に乗り換えられるもので、さまざまな車種に乗ってもらい、新車の購入へとつなげる狙いがあります。
こうしたサービスを日本の自動車メーカーが本格的に導入するのは初めてです。
国内販売をめぐっては、若者のクルマ離れに加え、カーシェアリングの普及で「所有」から「共有」へという流れも加速する中、市場の活性化が課題となっています。
このため、トヨタでは、全国およそ5000か所の販売店にあるおよそ4万台の試乗車を活用したカーシェアリング事業にも乗り出し、新車販売だけに頼らない事業の枠組みを作る方針です。
サブスクリプションの導入について、トヨタ自動車の福留朗裕常務は記者会見で、「顧客のターゲットは、若い人たちや転勤の多い人たちなど2年、3年と継続して車に乗ってもらえる人たちだ。各地の販売店と競合しないようなビジネスモデルを考えていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB