携帯電話料金の引き下げに向けた議論が進む中、KDDIの高橋誠社長は「低価格化に向けて料金プランの進化を進めたい」と述べ、今後、値下げも検討する姿勢を示しました。
KDDIの高橋社長は1日の決算会見で、携帯電話料金について、すでに値下げには取り組んでいると強調したうえで「低価格化、シンプル化に向けて今後もさらなる料金プランの進化を進めたい。利益は出ているのでユーザーへの還元のしかたは考えていかなければならない」と述べ、今後の競争の状況しだいでさらなる値下げも検討する姿勢を示しました。
また、端末の購入代金を分割で支払えるいわゆる「4年縛り」などが競争を妨げているという指摘については「公正取引委員会の指摘を受けたところは改善を行い、一つ一つ政府というか官邸からの宿題はやっているつもりだ」と述べました。
携帯電話の料金をめぐっては菅官房長官がことし8月、「競争が働いておらず、今より4割程度下げる余地がある」と発言し、総務省も具体策の議論を進めていて、最大手のNTTドコモは31日、「通信料金」を2割から4割値下げする方針を明らかにしました。
-- NHK NEWS WEB