トラブルが相次いだ渋谷でのハロウィーンをめぐり、21年前から川崎市でハロウィーンのイベントを主催してきた会社は、主催者を明確にするとともに、民間と行政が一体となってイベントを作り上げることが大切ではないかと話しています。
川崎市では、地元の商業施設などを運営する会社「チッタエンタテイメント」が主催し、21年前からハロウィーンに合わせてパレードを行っています。
ことしもおよそ2200人が参加し、主催者発表によりますと、沿道にはおよそ12万人が訪れ、周辺では大きなトラブルはなかったということです。
パレードは開催当初、参加費を無料にしていましたが、現在では事前の申請と1000円の参加費が必要となっています。
「チッタエンタテイメント」営業企画課の川辺出係長は、ハロウィーンを騒動にしないためには、渋谷でも主催者を明確にし、ルールを設ける必要があるのではないかと話しています。
そのうえで、「渋谷を盛り上げたいという企業などの民間と行政が一緒になってアイデアを出し合い、1つのイベントとして作り上げることが大事だと思う」と話していました。
また、イベント学が専門の目白大学メディア学部の岡星竜美特任教授は「渋谷は多様性がある街であり、がちがちの警備で締めつけるのも渋谷のイメージとしてあまりよくない。行政や警察が強圧的に規制するのではなく、渋谷を応援するボランティアらも一体となれるよう、イベントとして作り上げるアイデアが必要だ」と指摘しています。
-- NHK NEWS WEB