「トヨタ自動車」は、自動運転の車が走行し、住んでいる人が送迎などのサービスを受けられる未来型の新しい都市を、静岡県裾野市に開発する方向で検討していることがわかりました。2020年代半ばから後半にかけての完成を目指し、IT関連の企業など、異業種との連携を進める方針です。
関係者によりますと、トヨタは、静岡県裾野市にある「トヨタ自動車東日本」の東富士工場を閉鎖したうえで、その跡地に未来型の新しい都市を開発する方向で検討に入っています。
構想では、東京ドームおよそ6個分にあたる26万平方メートルの工場跡地に、通信機能を持つコネクテッドカーとつながることで、家電などの遠隔操作が可能な住宅や商業施設などを建設します。
また、気象条件などに左右されずに自動運転車が走行できる道路を整備して自動運転の車を走らせ、ライドシェアと呼ばれる相乗りの送迎のほか、宅配などのサービスを行う計画です。
自動車メーカーから車に関わるあらゆるサービスを行う企業への転換を掲げるトヨタは、この新しい都市を、次世代のサービスを実証する場と位置づけていて、2020年代半ばから後半にかけての完成を目指し、IT企業など異業種との連携を進める方針です。
-- NHK NEWS WEB