後継者不足で廃業の危機に直面する地域の店の経営を守ろうと、カレーの全国チェーンが、事業承継に乗り出しました。各地で親しまれているカレーを守りたいという、ひと味違った取り組みとして注目されそうです。
これは、カレーの全国チェーン「ゴーゴーカレー」が、転職サイトなどを運営する「ビズリーチ」と連携して始めたもので、ビズリーチのホームページから、店を引き継いでほしいカレー店の経営者を募集します。
後継者不足に悩む経営者にとっては外部に相談することへの抵抗感が根強いということで、ホームページでは、経営者が匿名で店の経営状況や事業譲渡の条件などを伝えることができます。
ゴーゴーカレーは、経営を引き継いだ店をグループに加える一方、店の名前や味を守りながら、従業員の雇用も維持する方針で、さまざまな味のカレーを提供することで、新たな顧客の開拓にもつなげたいとしています。
ゴーゴーカレーの宮森宏和社長は、「地域の人たちが存続を望んでいる店も多く、そうした人たちの思いも受け継いでいきたい」と話していました。また、ビズリーチの南壮一郎社長は、「経営者が一歩を踏み出しやすい仕組みを提供することで、他の企業とともに事業価値を高めてもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB