次世代の通信規格「5G」を使い、ドローンが撮影した4Kの映像を地上のスクリーンに映して飛行体験を楽しむ実証実験が、広島県福山市で行われました。
この実験は、大手通信会社が、5Gを活用したまちづくりを検討している福山市で行いました。
5Gは現在よりも通信速度が10倍程度速くなる通信規格で、通信各社が2年後の実用化を目指しています。
2日は、およそ50メートルの上空からドローンが撮影した高画質の4K映像を、5Gの回線を使って地上に配信しました。
そして、半球状の大型のスクリーンに、臨場感あふれる空からの映像が映し出され、出席者がバーチャルの飛行体験を楽しみました。
実験を行った「KDDI」によりますと、4Kで撮影した映像は容量が大きく、配信に時間がかかっていましたが、5Gを使うことでおよそ0.6秒のタイムラグで映像を送ることができるということです。
福山市の枝広直幹市長は「映像のリアルさに驚いた。5Gこそ新しい時代を切り開く先端技術であり、新たなまちづくりや教育の現場でも活用していきたい」と話していました。
この飛行体験は、ふくやま美術館前広場で3日に開催される「備後フィッシュフェス」で楽しむことができます。
-- NHK NEWS WEB