「香港映画界の父」と呼ばれ、ブルース・リーやジャッキー・チェンなど世界的なスターを育てた映画プロデューサー、レイモンド・チョウ氏が亡くなりました。91歳でした。
レイモンド・チョウ氏は、英字新聞の記者などを経て1970年に香港で映画製作会社を設立し、翌年にはアメリカで活動していたブルース・リーを抜てきして初の主演映画となる「ドラゴン危機一発」を製作しました。
この作品は、当時の香港で歴代最高となる興行収入を記録したほか、そのあと手がけた「燃えよドラゴン」が大ヒットし、ブルース・リーを一躍、世界的なトップスターにおし上げました。
また、1970年代から80年代にかけてジャッキー・チェンやマイケル・ホイなど、のちに香港を代表するスターとなった俳優たちを起用してヒット作を生み出し、香港映画の黄金時代を築きました。
2007年に引退するまで、アクションやコメディーなどさまざまなジャンルの映画の製作に携わり、2012年には東京国際映画祭の「特別感謝賞」を受賞しています。
香港メディアによりますと、チョウ氏は2日、91歳で亡くなったということです。
新聞各紙は「香港映画を世界の舞台におし上げる役割を果たした」などとその功績をたたえています。
-- NHK NEWS WEB