貨物船の衝突事故の影響でほぼ全域で断水が続いている山口県周防大島町では、復旧作業が進められていますが、すべての家庭に送水が再開され断水が解消するのは、早くても来月上旬の見通しであることがわかりました。
周防大島町では、先月22日、本州側の柳井市と結ぶ大島大橋に貨物船が衝突して送水管が破断し、町のほぼ全域にあたるおよそ9000世帯で断水が続いています。
水道を管理する柳井地域広域水道企業団は、町内の全世帯に水を供給するのに必要な直径30センチの送水管を仮に設置する工事を、橋の補強工事と並行して進め、今月末までに設置が終わる見通しだということです。
その後、橋の強度を確認したうえで送水を始めるとしていますが、水質などを確認するのに最大で10日ほどかかるとみられるため、すべての家庭に送水が再開され断水が解消するのは、早くても来月上旬になるということです。
これとは別に、企業団は家庭への送水が再開されるまでの給水活動を安定的に行うため、直径7.5センチの管を橋に仮設する工事を終えていて、3日午前から給水車への水の供給を始めることにしています。
-- NHK NEWS WEB