アメリカによるイラン産原油の禁輸に向けた経済制裁の発動が今月5日に迫る中、アメリカ政府が日本政府に対し制裁発動後も一時的にイラン産原油の輸入を認める方針だと伝えたことが政府関係者への取材でわかりました。
アメリカのトランプ政権はイラン核合意から一方的に離脱し、イラン産原油の禁輸に向けた経済制裁を今月5日に発動する予定で、日本など各国に対し原油の輸入を完全に停止するよう求めていますが、ポンペイオ国務長官は2日、8つの国などについて一時的に輸入を認める方針を明らかにしました。
こうした中、アメリカ政府が日本政府に対し、制裁発動後も一時的にイラン産原油の輸入を認める方針だと伝えたことが政府関係者への取材でわかりました。
日本全体の輸入原油のうちイラン産原油の割合は5%程度で、石油元売り各社は制裁の発動を見越してすでにイランからの輸入を停止しています。
政府はアメリカ側が正式に発表し次第、石油元売り各社に伝えることにしています。
この問題で政府はことし6月以降、アメリカ政府に対し例外的にイラン産原油の輸入を続けられるよう求めて協議を続け、9月には河野外務大臣がポンペイオ国務長官に直接電話し、日本企業への影響が大きいとして配慮するよう求めていました。
-- NHK NEWS WEB