自動運転技術の一部である自動ブレーキなどを備えていても、ドライバーによる運転操作が必要な車について、国内の自動車メーカー各社は、ユーザーが性能を誤解しないよう「自動運転」ではなく「運転支援」という表現で説明することになりました。
自動運転の技術は、機能によって5つのレベルに分けられ、このうち政府が2020年をめどに実現を目指しているのは、緊急時以外は自動で走行する「レベル3」と呼ばれる技術です。
一方、自動運転の技術のうち、すでに実用化されている自動ブレーキや、車間距離を保つ装置などを備えた車は、レベル3とは異なりドライバーによる運転操作が必要です。
しかし、国土交通省によりますと、こうした車を販売する際に、「自動運転」という表現を使って説明されることがあり、ユーザーが性能を誤解する要因になっているということです。
このため、国内の自動車メーカーなどが加わり、自動運転技術について検討している国土交通省の委員会は、レベル3に満たない車を説明する際は、「自動運転」ではなく「運転支援」という表現を使うことを決めました。
国土交通省は「事故を防ぐためには、ユーザーが車の機能を過信せず限界を正しく理解することが必要だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB