中国上海で、輸入をテーマにした初めての博覧会が始まり、開幕式で習近平国家主席は、貿易摩擦が激しくなっているアメリカをけん制するとともに「中国の門戸は、ますます大きく開かれる」と述べ、市場を今後、さらに開放していくと強調しました。
中国上海では、5日から輸入をテーマにした初めての博覧会が始まり、開幕式で習近平国家主席が演説しました。
この中で習主席は「保護主義や単独主義が台頭し、経済のグローバル化は岐路に立たされていて、多国主義と自由貿易体制は打撃を受けている」と述べ、中国との貿易摩擦が激しくなっているアメリカのトランプ政権をけん制しました。
そのうえで、ことし、中国が改革開放政策を打ち出して40年の節目を迎えることに触れ「中国の門戸は閉じられることはなく、ますます大きく開かれる」と述べ、市場を今後、さらに開放していくと強調しました。
また、習主席は、「今後15年間で、モノとサービスの輸入額は合わせて40兆ドルを超える」と述べ、日本円で4500兆円を超える輸入を行うとして、巨大市場をアピールしました。
今回の博覧会は、中国政府が国家行事として初めて開催するもので、170の国や地域などから3600を超える企業が出展します。
なかでも日本は、参加国のなかで最も多い450を超える企業や団体が参加していて、安倍総理大臣が先月、中国を訪問するなど、政治面で中国との関係改善が進むなか、さまざまな商品を売り込むことにしています。
-- NHK NEWS WEB