山口県周防大島町と本州側を結ぶ橋に貨物船が衝突し、大規模な断水となって5日で2週間です。断水の解消は来月上旬となる見込みで、住民の間には影響の長期化による疲労の色が濃くなっています。
瀬戸内海にある周防大島町では、先月22日、本州側の柳井市とを結ぶ大島大橋に外国船籍の貨物船が衝突して送水管などが破断しました。
この影響で、2週間たった5日も町のほぼ全域のおよそ9000世帯で断水が続いています。
町では給水活動をしていますが、生活用水が不足し、住民は入浴施設やコインランドリーに出向かざるをえない不便な状況が続いています。
また、大島大橋では、大型車の通行が規制され、観光客数が激減しているほか、特産のみかんなど農水産物の出荷にも影響が広がっています。
水道を管理する柳井地域広域水道企業団は、今後、橋に直径30センチの仮設の送水管を延ばす方針ですが断水の解消は早くても来月上旬となる見通しです。
また、大型車の通行制限の解除について山口県は、橋の復旧工事が完了する来月上旬となる見通しを示しています。
長引く断水や通行規制で、町の人たちの間には疲労の色が濃くなっていて、一刻も早い復旧を求める声が上がっています。
-- NHK NEWS WEB