プロ野球・日本ハムが新たな本拠地としておよそ600億円をかけて北広島市に建設する新球場は、プロ野球の球団の本拠地では初めて防災拠点機能も兼ね備えた施設になることが決まりました。
日本ハムは5日、札幌市内で会見を開き、北広島市のきたひろしま総合運動公園に600億円をかけて建設する「北海道ボールパーク」をめぐり関係機関と協定を結びました。
会見には日本ハムの竹田憲宗球団社長と北海道の高橋はるみ知事、北広島市の上野正三市長と「北海道ボールパーク」の福田要社長が出席しました。
協定には、新球場に防災拠点機能を兼ね備えることやアクセス道路の整備、鉄道輸送の強化など地域活性化や基盤整備で協力していくことが盛り込まれました。
プロ野球の球団の本拠地となる球場が防災拠点機能を兼ね備えるのは初めてで、新球場には長時間の稼働が可能な自家発電機のほか、食料や毛布などの備蓄倉庫も設けられる見通しです。
新球場は、観客の収容規模が3万5000人で、天然芝と雪が落ちやすい「切妻屋根」が採用され、屋根はスライドさせて開け閉めする方式となっています。
新球場をめぐっては来年9月に新会社が設立され、再来年、2020年5月に着工、5年後の2023年3月に開業の予定となっていて、設計と施工は日本ハムが業務提携している大リーグ・レンジャーズの新球場も手がけるアメリカの会社が国内の大手建設会社と担当するということです。
-- NHK NEWS WEB