北海道で起きた大規模停電を受けて大手電力各社が緊急に点検した結果、沖縄電力では災害などで最大の発電所が停止した場合には「ブラックアウト」が起こることは否定できないとして会社側が対策を取ることになりました。
経済産業省は災害で全国的に停電が相次いだことを受けて、大手電力各社に対し、設備が災害に十分耐えられるかどうか、緊急に点検するよう求めていました。
その結果、本州や四国、九州では北海道と同じように地震が起きて最大の発電所が止まっても他の発電所がカバーするなどしてブラックアウトにならないということです。
しかし、沖縄電力では1か所の火力発電所が担う供給力が全体の半分程度に上る場合もあり災害などで最大の火力発電所が停止した場合にはブラックアウトが起こることは否定できないとしています。このため、沖縄電力は発電所の運用をこれまでより分散化させるなど、必要な対策を早急に進める方針です。
経済産業省では今回の点検結果をもとにほかの電力会社も含めて今月中に災害時の電力の安定供給に向けた対策をまとめることにしています。
-- NHK NEWS WEB