経団連の中西会長は、みずからが会長を務める日立製作所のグループ企業の1つ「日立化成」で検査不正が相次いで明らかになったことについて、「あってはならないことだ」と述べました。
日立製作所グループの化学メーカー「日立化成」をめぐっては、産業用の蓄電池に続いて、半導体や自動車の部品などに使われる製品の一部でも不正な検査を行っていたことが、先週、明らかになりました。
これについて、日立製作所の会長を務める経団連の中西会長は5日の記者会見で、日立化成は上場企業であり、経営の詳細には関与していないとしたうえで、「あってはならないことだ。高度経済成長期に作ってきた品質に対する過信というか、ほころびが出てきている」と述べ、日立化成は再発防止に取り組むべきだという考えを示しました。
また、中西会長は、日立化成のほかにも大手メーカーなどで検査不正が相次いでいることについて、「日本の製造業に対する信頼度にかげりが出かねない。必要なことは各企業によって違うと思うが、現場に密着し、意識改革も含めてしっかりやっていくべきだ」と述べました。
-- NHK NEWS WEB