銀行間の国際的な決済の通信網を運営するSWIFT=国際銀行間通信協会は5日、イランの銀行を通信網から遮断すると発表しました。アメリカのトランプ政権によるイランへの制裁の発動に合わせた措置で、イラン経済へのさらなる打撃となりそうです。
アメリカのトランプ政権が5日発動したイランに対する制裁では、金融の分野で、およそ50の銀行や関連会社が制裁対象に追加されました。
これに合わせて、ベルギーに本部を置くSWIFT=国際銀行間通信協会は、イランの銀行を世界各国の金融機関の通信網から遮断する措置をとると発表しました。
アメリカはSWIFTに対し、イランの銀行を通信網から遮断するよう求めていたのに対し、イランとの貿易を継続したいEU=ヨーロッパ連合は反対し、その対応が注目されていました。
SWIFTは声明で、今回の遮断の措置は「残念だ」としながら、金融機関の通信網を維持するには必要な措置だとしています。
SWIFTには、日本を含め1万1000社以上の世界の金融機関が参加し、銀行間の送金に必要なサービスを提供していて、イランの銀行は通信網から遮断されることで、貿易の決済業務が困難になり、経済へのさらなる打撃となりそうです。
-- NHK NEWS WEB