大規模な停電、ブラックアウトが起きた北海道では、道内最大の火力発電所がすべて停止した場合には電力需給が再び厳しくなる可能性もあるとして、経済産業省は、この冬、3年ぶりに数値目標を設けない節電を要請する方針を固めました。
ことし9月、北海道では地震の影響でブラックアウトが起き、一時、20%の節電目標が設けられ、地域に大きな影響が及びました。
経済産業省がこの冬の北海道の電力需給を改めて検証した結果、発電所の稼働が進み、供給力は611万キロワットを確保し、厳しく冷え込んだ場合の需要、525万キロワットを上回る見通しです。
しかし、道内最大の火力発電所、苫東厚真発電所がすべて停止した場合には、電力需給が再び厳しくなる可能性もあるとしています。
このため、経済産業省は、北海道で来月から来年の3月ごろまでの冬の間、3年ぶりに数値目標を設けない節電を要請する方針を固めました。
北海道電力は、この2年、冬の間、企業や家庭に無理のない範囲で節電を呼びかけていましたが、今回は政府も節電の協力を求めることになる見通しです。
-- NHK NEWS WEB