都心の1等地の売買をめぐって積水ハウスが55億円をだまし取られ、「地面師」グループの11人が逮捕された事件で、新たに土地代金を振り込ませる口座を準備したとみられる63歳の男が逮捕されました。調べに対し、容疑を否認しているということです。
去年、東京 品川区にある老舗旅館の跡地の売買をめぐって積水ハウスが55億円をだまし取られた事件では、これまでに「地面師」グループの男女11人が逮捕されています。
その後の捜査で、警視庁は、新たに、東京 江東区の不動産会社の役員、三木勝博容疑者(63)を、偽造された書類などで不正に登記しようとした疑いで逮捕しました。
三木容疑者は別の詐欺事件で逮捕されていましたが、捜査関係者によりますと、今回の事件では積水ハウスに土地代金を振り込ませる際の旅館名義の口座を準備したとみられるということです。
この口座には少なくとも5億円が振り込まれているのが確認されていて、警視庁が詳しい経緯を調べています。
調べに対し、「身に覚えはありません」と容疑を否認しているということです。
この事件では、先月、羽田空港からフィリピンに逃亡した自称コンサルタントで、カミンスカスと姓を変えた小山操容疑者(58)ら、事件を主導したとみられる3人についても捜査が進められています。
-- NHK NEWS WEB